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チワワのアンダーショット矯正は必要?遺伝でも成長過程で気を付けることを紹介

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チワワは、大きくて真ん丸な目と小さな鼻が印象的な愛くるしいワンコですよね。

見た目はかわいいけれども、実は勇敢で賢い犬種だと言われています。

飼い主に対しては忠誠心が強く、愛情深い性格の持ち主です。

犬を飼うと健康で長生きしてくれるように定期的に検診やワクチン接種などでの通院は欠かせないですよね。

病院に連れて行ったときに、「アンダーショットですね」と言われた方もいるのではないでしょうか。

うちの子はどうなってしまうんだろうと心配になったり、矯正などを考えている飼い主さんもいるかもしれませんが、獣医師にすぐに治療が必要だと言われたのでなければ慌てることはありません。

まず、気を付けることは、チワワの様子をよく観察することです。

アンダーショットの原因や治療の方法もみんな違います。

遺伝の可能性も考えられますし、成長過程で変化があるかもしれません。

今回は、アンダーショットと言われた時、人間のように矯正が必要なの?

原因はどんなことが考えられるのかな?

もしかして遺伝したりするものなの?

成長過程で気を付けることはあるのかな?

など飼い主さんの様々な不安を解消する情報をお届けします。

 

チワワのアンダーショット矯正は必要?

アンダーショットって言われたけどアンダーショットってどんな状態なんだろう。

何か治療が必要なのかなと心配な飼い主さんに、まずは、アンダーショットが何かについて紹介しますね。

 

アンダーショットとは?

アンダーショットとは、人間で言うと「受け口」のことです。

口を閉じたときに、下の歯が上の歯よりも前に出ている状態のことで、犬の不正咬合(ふせいふごう)の一種。

不正咬合とは、上下の歯が正常な位置にないために、歯並びが悪かったり、かみ合わせが悪い状態のことを言います。

犬の歯は、どのようになっているのか、名前と働きをみてみましょう。

大きく分けて次の4種類からなっています。

  • 門歯(切歯):人間の前歯のようなもので、食べ物をかみ切るはさみのような歯です。
  • 犬歯:歯の中で一番長く鋭い歯で、食べ物や捕らえた獲物を固定する役割を担います。
  • 前臼歯:門歯の横に生えていて、食べ物を引き裂いたり、切ったりしている歯です。
  • 後臼歯:前臼歯の奥にあり、人間で言うと奥歯にあたります。

人間と同じですりこぎ状になっていて、食べ物をすりつぶす役割をしているんですよ。

アンダーショットは、下の門歯が上の門歯の前に出ている状態のことです。

中でもアンダーショットになる原因として考えられるのは、以下のようなものがあります。

①遺伝

親犬も不正咬合であったり、そのような犬種(例えば、ブルドックなど)の場合は、その子犬もアンダーショットになる可能性が高くなります。

②乳歯遺残(にゅうしいざん)

乳歯は、成長とともに普通は、抜け落ちていくものですが、稀に乳歯が抜けずに残ってしまうことがあり、これが乳歯遺残です。

乳歯が残っているので、永久歯が正常な位置に生えるのを邪魔してしまいます。

乳歯遺残は、チワワなどの小型犬に起こることが多いので、注意が必要です。

③外傷

子犬の時に、あごを骨折したとか、脱臼したなどのケガによって、歯の向きが変わってしまうこともあります。

日頃から口腔ケアをこまめにするようにして、口の中の状態を確認してみてください。

 

チワワのアンダーショットの矯正は必要?

アンダーショットの問題点は、以下のようなものがあります。

・口の中が傷ついてしまう

5mm以内の多少のずれなら問題ありませんが、それ以上ずれている場合は、自分の歯で口の中を傷つけてしまう可能性が出てくるでしょう。

傷が慢性的にあると、細菌に感染するなど健康に支障をきたしてしまいます。

・見た目の問題

ずれが大きいとしゃくれているのが見た目にもわかります。

それを個性として受け入れてあげればいいだけなので、そんなに問題ではないでしょう。

ドックショーなどに出場するような場合は、減点になったりするようですが、欠点も愛嬌ですよね。

・歯垢がつきやすい

歯並びに問題のない犬よりも、歯磨きが難しくブラシやクロスが届かない場所があり、歯垢がつきやすくなります。

年齢を重ねると、歯周病や歯肉炎になる可能性が高いと言われているので注意が必要です。

しかし、日常生活に支障をきたさない程度なら、矯正は必要ありません。

矯正となると、下あごを短くするような治療はないので、全身麻酔をして、原因となっている歯を抜いたり、削ったりして、必要があれば歯列矯正もするという大がかりな手術になるようです。

しかし、全身麻酔は、犬に大きな負担をかけることが知られています。

特に、全身麻酔の副作用は、心肺機能に大きな影響を与える重大なリスクです。

そして、年齢や基礎疾患の有無、体質などによっては危険を伴い、最悪な事態も想定しなければなりません。

矯正は、獣医師と相談し、慎重に決める必要があるでしょう。

 

チワワのアンダーショット・遺伝でも成長過程で気を付けることを紹介!

日常生活に支障をきたさなければ、治療の必要がなく、普通に生活できることが分かって少し安心されたと思います。

この項では、愛犬の成長過程で気を付けてあげたいことについて紹介していきますね。

 

遺伝したアンダーショットは成長過程で酷くなる場合も!

遺伝の場合は、生まれつき下あごの方が上あごよりも長いので、歯が歯茎や口蓋を傷つけてしまう可能性が高くなります。

気になるようなら、乳歯が生え揃う生後2か月頃に、かみ合わせやあごの状態、口の中の様子などを病院で診てもらうのがいいでしょう。

また、乳歯から永久歯に生え変わる生後8カ月頃に、乳歯遺残がないかを確認するとともに、永久歯が、歯茎や口蓋を傷つけていないかも診てもらっておくと安心ですね。

しかし、歯茎や口蓋を傷つけてしまうような症状が出た場合は、治療が必要な場合があるので獣医師に相談してみてください。

前の項で、犬の歯科治療について触れましたが、犬にとって大変なリスクを伴う治療です。

愛犬に苦痛を与えないためにも、普段から飼い主さんがしっかり口の中をチェックして、少しでも気になることがあれば、すぐに獣医師に相談するようにした方がいいでしょう。

 

チワワのアンダーショット・成長過程で気を付けることを紹介!

成長過程でアンダーショットになる原因は、乳歯遺残と外傷でしたね。

乳歯が生え変わる時期は、特に注意が必要です。

獣医師と相談しながら、乳歯から永久歯への生え変わりが正常に行われているかを確認しましょう。

また、あごの骨折などけがを負ってしまった際にも、治療とともに歯並びへの影響も診てもらうと安心ですね。

その逆に、永久歯に生え変わるタイミングでアンダーショットが治ったということもあるようです。

ロープやおもちゃの引っ張り合いなどの遊びをしているうちに自然に治ることもあります。

アンダーショットであったとしても、日常生活に支障をきたさなければ特に問題はありません。

ただ、アンダーショットになると、水が飲みにくかったり、咀嚼が難しく食事を丸のみしてしまうこともあるので、食事時間も観察しておいてくださいね。

また、かみ合わせが悪いことで口の粘膜を噛んでしまうことがあり、これが口内炎の原因となります。

水やよだれが口から垂れていることが多い、食事のはき戻しや口の中に傷がある、口内炎ができていることが多いなど異変にすぐ気づいてあげるようにしましょう。

 

まとめ

チワワのアンダーショットについてや飼い主さんが気を付けることについて紹介しました。

まず、アンダーショットの矯正は日常生活に支障がなければ必要ありません。

矯正治療を受けるには全身麻酔をする必要がありますが、犬にとって全身麻酔は大きなリスクとなるので、できれば避けたい選択です。

遺伝の場合は、乳歯が生える生後2か月頃や永久歯に生え変わる生後8か月頃に受診し、歯の状態を確認しておくと安心ですね。

でも遺伝だからって、過剰に心配することはありません。

だって、親犬は立派に育って親になっているんですから。

そして、成長過程でアンダーショットになってしまうこともあります。

乳歯から永久歯への生え変わりがうまくいかず永久歯が本来生える場所に乳歯が抜けずに残っているのが原因です。

その逆に、おもちゃなどを引っ張り合いをしたりしていると自然と治る場合もあります。

飼い主さんは、愛犬の日々の様子を観察し、気を付けることが大切です。

でも、過剰に不安に思うことはありません。

それよりも愛犬チワワの成長過程を楽しみ、一緒に遊んだり、同じ時を過ごしたり”今”を存分に楽しみましょう。