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ミックス犬売れ残りは殺処分される?保健所や引き取り業者はひどいしかわいそう?

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近年、巷ではミックス犬ブームが起こり、街中のペットショップでもミックス犬を見かける機会が増えました。

「ご家族が決まりました!」という札が貼ってある生後2,3か月の元気いっぱいなワンちゃんがいる一方、ショーケースの端っこには、生後半年近く経っているであろうワンちゃんも存在しています。

一般的に売れ残りとは主に生後半年以上の月齢で、飼い主さんがみつからない子犬のこと。

その場合、ショップ側は生体価格を引き下げて販売するようですが、それでも次から次へと入ってくる子犬たちの方が人気が集まりやすいため、月齢が経ってしまっている子は売れ残ってしまう事が多いようです。

ケロっぴ
ケロっぴ
ひどい。同じ命なのに、価値を下げられるなんてかわいそう…

では、ペットショップで売れ残りとなってしまったワンちゃんはどうなってしまうのでしょうか?

保健所が引き取り、そのまま殺処分されていくのを想像し「かわいそう」「ひどい」と感じる方も多いと思います。

でも実際のところはどうなんでしょうか?

今回はペットショップで売れ残ってしまったミックス犬の殺処分について、変化しつつある保健所の現状、また引き取り業者の実態について解説していきますので、最後までこの記事を読んで下さると嬉しいです!

 

ミックス犬売れ残りは殺処分されるの?

最初に取り上げるのは、ミックス犬に限らず犬や猫全般における殺処分の問題です。

ペットショップでの売れ残った犬は必ずしも保健所に連れて行かれて、すぐに殺処分を受けるものなのでしょうか?

実はこの問題は2012年の動物愛護法の改正によって、大きく変化を遂げました。

次の項目で詳しく解説していきます。

 

犬の殺処分が減ってきている?

先ほど述べた、2012年に改正された動物愛護法。

それ以前は、ペットショップで売れ残った子やブリーダーの元で産まれてくる先天的疾患を持つ売り物にならない子犬・繁殖リタイア犬などを保健所で引き取り、殺処分が行われていたのは事実です。

その他にも、一般家庭で飼育放棄された犬や猫の処分なども全て保健所が請け負っていたとか。

しかし、この2012年の改正による動物取扱業者の適正化や規制強化に伴って、保健所はショップやブリーダーの元から送られてくる犬猫の引き取りを拒否出来るようになりました。

また、安易に手放そうとしている飼い主さんの申し出も断れるようになったのです。

ケロっぴ
ケロっぴ
人間って残酷な生き物だな

またこの頃には民間の動物愛護団体などが増えて、直接飼い主さんからペットを引き取るなどした効果もあって、かなり殺処分の数が減ったとも言われています。

ちなみに環境省が出しているデータによると、2004年度の犬の殺処分数が155,870件だったのに対し、2019年度では5,635件と、かなり減少しているのが分かりますよね?

これまでペット後進国であるとされてきた日本ですが、こういった犬・猫の殺処分を減らして、ゆくゆくは殺処分ゼロを目指そうという取り組みも行われているので、少しずつではありますが良い方向に向かっているのではないかと期待したいところです。

 

売れ残った犬の行先とは?


保健所に持ち込まれる件数自体も減り、殺処分数も減少している現在。

ペットショップで売れ残ってしまった子たちは一体どうなってしまうのか気になりますよね?

よりリアルな現状を知っていただくために、元生体販売業者だった方による解説動画をまずはご覧ください。

この方は現在は生体販売を行わないペットショップを経営されているそうですが、売れ残った犬の行先は主にこの6つが考えられるとのこと。

他の店(格安店)に移し、価格を下げて販売する。

メス犬の場合は繁殖犬として、直接取引をしていたブリーダーに返す。

引き取り業者に引き取ってもらう。

④無断に大量放棄する。

⑤譲渡する。

⑥自分のところで殺処分する。

解説によると、圧倒的に①のパターンが多いようですね。

高級店で売れ残っても系列の格安店で価格を下げる、もしくは大手のチェーン店であれば、店舗や地域を変えれば売れたりする場合もあるという事です。

またメス犬の場合、繁殖犬としてブリーダーに戻されるというのも、業界関係者だからこそ知っている内情なのでしょう。

③の引き取り業者については、また次の項目で細かく深堀していきます。

④~⑥に関しては、最近ではあまり例が少ない事と、今回のテーマから外れているので、ここでは触れません。

ケロっぴ
ケロっぴ
業界の人が言っている事なら、かなり信ぴょう性が高い情報だろうねぇ

売れ残り犬のだいたいの行先が分かりましたが、この②の繁殖犬となる場合には何やら例外もあるようで…。

次の項目でそこら辺の事情について詳しくお話していきたいと思います。

 

ミックス犬は例外

これまではペットショップやブリーダーの元で売れ残りとなったワンちゃん達のその後の行先について説明してみました。

ただ、ミックス犬に関してのみ例外があります。

それは、多くのペットショップの店員やブリーダーさんも口をそろえて「ミックス犬は一代限りの犬」という勧めるところに大きな関係があるようです。

そもそもミックス犬は血統が異なる親犬同士の交配の結果、産まれてきたという経緯があるのは皆さんもご存じの通り。

それでは、ミックス犬の繁殖はなぜ避けられているのか。

それはミックス犬自体に顕れなかった先天的疾患などが隔世遺伝によって、次世代のミックス犬の子孫に大きく影響してしまう可能性が大きいからです。

ミックス犬は血統が付いていないために、当然ながら血統書が存在しません。

血統書はその犬の両親やまたそれ以上の子孫が記載されている、人間で例えると家系図にあたるものですが、血統書が存在することによって、ある程度両親の犬からの病歴などを調べることが可能。

でも、それがミックス犬には存在しないため、産まれてくるミックス犬の子犬については起りうる疾患が不明な上に、奇形な犬や衰弱している犬が産まれやすいと言われています。

奇形の犬や病弱な犬は産まれてきたとしても商品としての価値はなく、ブリーダーにしてみれば不要な在庫を抱えてしまうデメリットにしかなりません。

個人的には商品だの在庫だのという例えはしたくありませんが、それが現実です。

ケロっぴ
ケロっぴ
これ以上不健康で産まれてくる子犬たちがいたら不幸だね

それ故に、ブリーダー側でミックス犬を繁殖犬としての引き取ることが困難だとされている理由です。

ただ前述のとおり、売れ残ったワンちゃんは他の店舗への移動などにより、価格が下げられたタイミングなどで家族が見つかるケースもあるので、ミックス犬に関しても同様なことが言えるのではないでしょうか?

 

保健所や引き取り業者はひどいしかわいそう?

2012年の動物愛護法改正で、行政での犬猫の引き取り及び殺処分の基準が厳しくなってきたことは前の項目でお伝えした通り。

その頃から保健所に代わり、新たに「引き取り屋」と呼ばれる業者が業界内で暗躍するようになりました。

ケロっぴ
ケロっぴ
売れ残った犬を引き取ってくれる業者?

ここでは「引き取り屋」について解説していきたいと思います。

引き取り業者の実態と犬の現実

ワンちゃんを飼われている方なら「引き取り屋」という言葉を一度くらいは聞いたことがあるかもしれません。

その名の通り、行き場を失ったワンちゃんを引き取る業者ではありますが、引き取るだけなら一見何の問題もなさそうに見えますよね?

でも、その実態は思わず耳を塞ぎたくなるような内容です。

2012年の法改正によって、保健所はペットショップやブリーダーからの犬の引き取りを拒否することができるようになった一方で、動物の終生飼養の原則に従わなければいけないというルールにより、むやみに処分することが出来なくなりました。

そこで新たに「引き取り屋」と呼ばれる商売を始める人々が増え、行き場のない犬や猫たちを1頭につき数千円~数万円で引き取るというペットビジネスが成立したのです。

実際に、引き取り屋に引き取られた犬達は殺されこそしませんが、その多くは一生ケージの中に閉じ込められ、まともに散歩にも連れて行ってもらえません。

数人のずさんな管理の下で、何十匹、何百匹という数の犬の面倒を見れる訳もなく、ケージの中は糞尿まみれで、病気になる子がいても病院に連れて行ってもらうことも出来ない。

まさに生きながら飼い殺しにされる訳です。

ケロっぴ
ケロっぴ
地獄のような場所なんだ

実際に、衛生的な環境で適切に飼育されていない(虐待)ことが原因で摘発された業者もありますが、表に出ていないだけで他にもこのようなケースはあちこちで多くあるのではないかと思います。

引き取ること自体が法に引っかかっている訳ではないので、普段ニュースで見かけることも少なく、明るみに出ることもありません。

引き取り屋に引き取られたワンちゃん達の運命が残酷すぎて耳を塞ぎたくなりますよね。

でも単純に殺処分自体が少なくなったといっても、こういった闇のビジネスがいまだに横行している以上、ペットを迎える際にはこのような可哀そうな犬や猫たちが存在するという事を決して忘れてはなりません。

 

不幸なミックス犬を減らすために人間が出来ること

これまで保健所で殺処分をしていた時代から、法改正を経て、引き取り屋というペットビジネスが介在するようになった経緯をお話してきました。

ケロっぴ
ケロっぴ
改めて言うけど人間は残酷なんだ

もちろん、保健所で殺処分される犬や引き取り屋で飼い殺しにされる犬は可哀想と誰しもが思うでしょう。

でも、表面的な部分だけを見てしまっていて、本質的な事を忘れてはいないでしょうか。

ペットショップやブリーダーという職業は犬を欲しいと求める人間がいる限り、決して無くなくなることはありません。

そして、犬に対して知識不足のまま飼ってしまって、その結果手に負えないからと手放す飼い主さんも少なくないでしょう。

ここ10年ほどミックス犬のブームが起こり、唯一無二の個性を求めて様々なミックス犬の交配が行われた結果、可愛い子犬には家族が見つかる一方で、身体の弱い子や奇形の子は世に出される事もないという事実も存在します。

もちろん、保健所の殺処分やそれに代わる引き取り屋の存在に対して、ひどいと感じるのは当然の話。

しかしながら、犬を欲しいという人間の安易な考えと、お金を払えば簡単に手に入れられるという環境がそのような状況を招いてしまっていることを忘れてはいけません。

「可愛いから」「唯一無二の存在だから」「珍しいから」という理由は犬を選ぶ時の判断材料として決して悪いことではありませんが、その裏側にあるペット業界の深い闇があるのを念頭に入れて、生涯家族として大切に暮らしてほしいものです。

 

まとめ

今回はミックス犬の売れ残りは殺処分されるのか?保健所や引き取り業者はひどいしかわいそう、というテーマでお話してきました。

保健所での殺処分自体は少なくなってきてはいますが、その反面引き取り業者が存在することによって、犬によってはますます残酷でかわいそうな環境に追いやられている事が分かって頂けたかと思います。

ケロっぴ
ケロっぴ
思った以上にひどい状況でショックだったよ

これはミックス犬に限った話ではありませんが、必要以上に繁殖させた結果の先に売れ残りの子犬たちもいる訳で、あらためて犬の幸せについて考えさせられる内容でした。

悪質な業者が悪いのはもちろんですが、犬を飼う飼い主側も安易に手に入れたり、無責任な理由で手放したりなどしないよう、大切な家族として犬の生涯最後まで面倒を見る覚悟を当たり前に持てるようになることを願っています。