ミックス犬のあれこれ

ミックス犬に血統書がない理由は?ペットショップやブリーダーの倫理違いがある?

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近年のペットブームで注目を集めているミックス犬。

某大手ペット保険の「人気犬種ランキング2021」によると、ミックス犬はトイプードル・チワワに次いで第3位となっており、その人気の高さがうかがい知れます。

そもそも、ミックス犬は雑種犬と何が違うの?と思う方もいらっしゃるかもしれません。

雑種は様々な異なった犬種の血統が混じっている種を意味しますが、ミックス犬は厳密に言えば「異なった純血種同士を交配させた種」となるため、似ているようでも定義が違う事は分かって頂けるかと思います。

とはいえ、そんなミックス犬の人気の最大の理由は何と言っても「唯一無二の個性」ではないでしょうか?

見た目や性格など、どちらの犬の性質が強く出るのか個体によって差が出るのがミックス犬の特徴と言えますよね。

しかし、人気が出る一方でミックス犬の繁殖に対して疑問視する声があるのもまた事実。

今回はミックス犬に血統書がない理由、そしてミックス犬を扱うペットショップやブリーダーサイドが考える繁殖に対する倫理観の違いについてお話していこうと思います。

 

ミックス犬に血統書がない理由はなぜ?

異なる純血種同士の掛け合わせであることから、「ハーフ」や「ハイブリッド」と呼ばれる事も多いミックス犬。

素人目からすると、血筋自体は良さげなのに血統書がつかないのが不思議に思う方もいるかもしれません。

ここでは血統書がつかない理由などを掘り下げていきたいと思います。

 

そもそも血統書とは何?

犬の血統書とはジャパンケネルクラブ(JKC)、日本警察犬協会(PD)といった複数の団体が発行している、純血種であることの証明書。

どんな両親から産まれてきたのかという、人間で例えると家系図や戸籍のようなものに当たります。

今の世の中では、血統のある・なしにこだわりを持つ人は少ないと思いますが、ある特定の犬種を迎えたいと考えている人にとっては、血統書がついている事は犬を迎える上での重要なポイントであるといってもいいでしょう。

血統書が付いているメリットとしては、その犬が成長した時の容姿や大きさ、性格の傾向や運動量の多さなどある程度把握できるので、自分の生活スタイルに合わせた犬種選びが出来る点などが挙げられます。

 

ミックス犬に血統書がない理由

ミックス犬は異なる純血種の犬同士を交配させて出産させるため、一緒に産まれた兄弟・姉妹でも容姿や性格などに個体差が出てきます。

それがミックス犬の最大のチャームポイントでもありますよね。

今登録されている多くの純血犬種はそれぞれに固有の特徴を持ち合わせています。

古くから、犬は人間と生活する上でのパートナーとなり、自身の能力を生かした役割を与えられてきました。

そして長い年月をかけて犬の望ましい性質を残しつつ、安定した性格で先天的な疾患がないようブリーディングが行われた結果、新しい犬種として正式に認められいくんですね。

その一方、歴史がまだ浅いミックス犬は個体差にばらつきがあり、性格・気質や遺伝する病気などが不安定なために血統書が付かないと言った理由があるんです。

 

血統書のないミックス犬はペットショップやブリーダーによって倫理感が違うの?

前述したようにミックス犬は様々な犬種の交配を繰り返し、一定の基準をクリアした時に新種の犬種として血統書付きとしての認可が下ります。

優良なブリーダーが行っている交配は、主に現存している血統書付きの犬種の保存と、これからの時代に沿った新しい犬種を生み出すこと。

ここでは、ペットショップで流通しているミックス犬についての問題点をまとめてみました。

 

ペットショップで人気が高いミックス犬

先日、我が家のワンコのおやつを買いにペットショップに行った時の事。

そこは生体販売を行っているショップだったのですが、展示されている犬の半分はミックス犬で、驚くことに血統書付きの犬よりも高い値段で販売されていて、オンリーワンであるミックス犬の人気の高さをあらためて実感しました。

ペットショップでは人気の犬種を多く仕入れ販売することで、利益を出すためにミックス犬を「唯一無二である」「オンリーワンの犬」とお客さんにアピール。

その言葉やミックス犬のその可愛さに心を動かされる方も多いはずです。

一方で、ドッグトレーナーをしている友人から話を聞くと、ミックス犬の問題行動は犬によってそれぞれ異なるため、トレーニングが難しい子も多いと耳にすることもあったりと…。

ペットショップの店員さんはミックス犬を「血統が付いている両親の良いとこ取り」と言いますが、その反面「悪いとこ取り」するミックス犬も後を絶たないのも事実なんです。

 

健全なブリーダーを選ぶことが大事!

ワンちゃんを迎えるときに、ペットショップやブリーダーさんから直接購入する人がほとんどではないでしょうか。

もしもミックス犬を迎えたい場合は、出来れば優良なブリーダーから迎えることをおすすめします。

犬舎の見学・どんな両親から産まれたのかをこの目で直接確かめることによって、ある程度子犬たちの様子を見てから購入することが可能なんですね。

現在ミックス犬は人気があるため、中には悪徳ブリーダーが乱繁殖によって産ませた子達がペットショップで流通していることも多く、店員さんの仕事は販売まででその後のフォローをしてくれるお店は意外と少ないんです。

ショップで購入することが悪いかどうか一概には言えませんが、フォローがないのはちょっと不安ですよね。

その点ブリーダーさんから迎えた犬に関してはアフターフォローをしてくれる業者さんも多いので、特に初めて犬を飼いたいという方は評判のいいブリーダーさんから迎えた方が安心でしょう。

 

まとめ

今回はミックス犬に血統書がつかない理由と、ペットショップやブリーダーので繁殖に対する倫理観の違いについてまとめてみました。

私自身は血統書付きの犬を飼っていますが、お友達のワンちゃんの中にはミックス犬もたくさんいます。

そして、どのワンちゃんも飼い主さんと一緒にいるときは楽しそうにしているので、実際のところ血統書がついているかを気にするのは人間なのであって、犬自身からするとどうでもいい事なのかもしれません。

ペットショップやブリーダーの倫理感の違いはあるので、もしミックス犬を家族として向かい入れようと考えている方は信頼できるブリーダーさんから引き取られることを強くおすすめします。